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社会実験

【vol.5】 ピクニック感覚で街歩き。3実験で天神をリニューアル!
天神ピクニック(福岡市天神)


歩行者天国となったサザン通り

 慢性的な交通混雑、放置自転車全国ワーストなど数々の交通問題を抱える福岡市・天神。「憩いと魅力」の新しい天神づくりを、と、社会実験の名前は「天神ピクニック」。実験内容を企画したのは地元商店街や百貨店、行政、道守九州会議が参加した実行委員会。11月13・14日の2日間は3つの実験(アメニティプロジェクト、フリンジパーキング、グッドライドグッドパークプロジェクト)が重なった晴れの日、社会実験が目指す新しい天神のカタチが見えた。


歩いて、座って。
歩行者天国は8割以上が満足


社会実験のパネルとオープンカフェ

 いつもの天神の雑踏が一変した。新天町商店街南側のサザン通りなど5つの通りを歩行者天国とした「アメニティプロジェクト」(11月13・14日実施)。近隣の喫茶店などが路上にテーブルとイスを並べ、オープンカフェを出店。駐輪場や駐車場は、アート作品を展示する空間に。ストリートパフォーマンスが繰り広げられ、子どもたちがおもちゃで自由に遊べるスペースも設けられた。女性グループや親子連れ、お年寄りなどが実験で生まれた“憩いの場”を満喫していた。思わぬ様変わりに戸惑っていたお年寄りも、実験と分かるとイスに腰を下ろして笑顔を見せた。「天神は広い。移動中に無料で座る場所があると便利」。

 今回の社会実験の中間報告によると、歩行者天国となったサザン通りの交通量は、約8400人(11月6日)から約12800人(11月13日・歩行者天国実施日)となり、約1.5倍増。あいにく今回は歩行者天国の実現がならなかったきらめき通りや地下通路なども通り全体で116%の歩行量の増加が見られた。またオープンカフェの利用者数は13日(土)が約1700人、14日(日)は約1200人。8割以上が「満足」、約9割が「また利用したい」と答えた。



フリンジパーキング受付



シャトルバスを利用する人々

急がば回れ。
天神の新しい利用法はおおむね好評

 天神にやって来る自動車の数を減らし、交通混雑を緩和する「フリンジパーキング」(11月1〜21日実施)。天神地区の外縁部(フリンジ)にある駐車場に止めれば、短時間利用と都心部までのバス利用を無料にする試みだ。さらに百貨店では、5000円以上の買い物で5〜24時間無料になる特典なども付けた。利用者からは「空きの駐車場を探してグルグル回るよりは疲れない」「ゆっくり買い物ができた」などの肯定的な声が多かった。



短時間無料開放で利用者増加

3時間無料で自転車利用増、
マナー向上に期待

 自転車の利用方法などを考える「グッドライド グッドパークプロジェクト」では、違法駐輪解消策として地区内の駐輪場利用を2〜3時間無料にする「短時間無料開放」、歩行者天国内で自転車を押して歩いてもらう「おしチャリロード!」を実施。自転車利用のマナーアップを呼びかけた。中間報告では、ソラリアターミナル駐輪場の利用者は3時間無料実験で前月より約1.2倍増加。きらめき駐輪場も同1.6倍増加した。



那珂川を走る水上バス

路線開設なるか。
那珂川を”道“活用

 新たな交通渋滞対策として、那珂川を南北の”幹線道路“に見立てた水上バスの試験運行(10月30日〜11月7日実施)も行われた。福岡都市圏交通対策協議会が地元の街づくり団体「水上交通研究会・福岡」(樋口明代表)と協力し、社会実験の一環として取り組んだもの。約30人乗りの小型旅客船で、発着点の水上公園(福岡市中央区)からキャナルシティ博多付近を周遊するコースで実験。もの珍しさもあって、連日利用者でにぎわった。将来的な定期航路開設を目指し、運行可能な時間帯や市民アンケートを実施。実用化を検討した。

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