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社会実験

【vol.1】 街と自転車とのいい関係を
─輪くるサイクル実行委員会・NPOタウンモービルネットワーク(福岡市)─

 誰もが気軽に利用できる便利な乗りもの、自転車。環境問題が深刻化する今、自動車に代わる交通手段としても、その利用価値に注目が集まっています。同時に、迷惑な駐輪や走行など、自転車を利用する側のマナーの悪化も深刻な問題に。福岡市では、自転車と街、そして人との関係を見つめ直そうとさまざまな社会実験が行われています。



川口道子さん

 市民みずからが自転車利用に関する街づくりや仕組みを考えたいと社会実験を試みたのが「輪くるサイクル実行委員会」。福岡市7区に在住の市民や企業、団体、学校などに約6800通のアンケートを配布し市民の意識調査を進めると同時に、天神や主要幹線の放置自転車の実態調査を実施。現状や問題点をつかんで、今後の具体的な対策を考えました。「いちばん大切なのは誰もが互いに思いやる社会。教育の現場と共同で調査を進める機会を増やし、未来を担う子どもたちの意識を育んでいけたら」と委員長を務めた川口道子さんは語ります。



大貝知子さん

 また、福岡市早良区西新を中心としたエリアにレンタサイクルシステムを導入し、住みよい地域づくりをめざす団体が「NPOタウンモービルネットワーク」。電動IT自転車を用いた貸自転車「らくちりん」は、24時間貸し出し可能。早良区役所や福岡タワーなど主要なポイントに駐輪ポートを設け、迷惑駐輪の解決策も探ります。利用者の都合に合わせて乗り降りできるシステムは地元住民のほか、観光客にも好評。「今後は貸し出しや返却をデータ的に管理するICカード精算機やシステムの在り方をさらに検討、改善し、駐輪ポートを増やすなどしてレンタサイクルの輪を広げていきたい」と大貝副理事長。地域と地域を結ぶアイデアとしても期待が寄せられている試みのひとつです。

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