「日本風景街道」と九州での展開について
九州風景街道推進会議事務局 (九州地方整備局道路計画第二課)
歴史、文化、伝統、心、風景を大事にし、地域の人々とその地域を訪れる人々が楽しく交流できるような仕組みづくりが目的の日本風景街道。地域住民、企業、行政など官民が協働で実施することを通じて、全国に美しい風景を広げていこうとしています。
平成17年12月7日に、日本風景街道の全国的な取り組みとして、日本風景街道戦略会議(委員長、奥田碩・日本経団連名誉会長)を設置。全国から応募があった75のモデルルートへの視察・調査などを経て、平成19年4月20日に「日本風景街道の実現に向けて〜美しい国土景観の形成を目指した国民的な運動を〜」と題して提言がとりまとめられました。
全国 一 斉に登録受け付け
提言においては、日本風景街道の理念、構成する要素(図―1)、基本的な枠組みがとりまとめられ、枠組みの具体例が示されています。国土交通省では平成19年度から、提言を受けて風景街道の登録、支援に関する具体的な取り組みを開始しています。
風景街道の登録では、地域のさまざまな活動団体と道路管理者などが風景街道パートナーシップを締結。全国地方ブロックごとに設置される風景街道地方協議会に登録申請を行い、協議会は登録条件(表―1)を満たすものに対して登録証を交付。風景街道パートナーシップが行う活動に対して、さまざまな支援を行うこととなります(図―2)。登録の受け付けは、平成19年9月10日より全国一斉に開始されており、今後、継続的に実施されます。
九州風景街道推進会議の設立
九州で展開される日本風景街道の取り組みを「九州風景街道」と呼ぶ。平成19年3月7日に、風景街道地方協議会にあたる組織として、九州風景街道推進会議(会長、明石博義・九州経済連合会副会長)が設立されました(図―3)。同会議は、九州風景街道に関する取り組みを円滑かつ効果的に推進することを目的としています。
同会議は、九州風景街道に関する基本的な方針を策定、支援施策を企画・立案のほか、風景街道の募集・登録を行います。構成メンバーは経済界や観光関係団体の代表者、学識者が中心。下部組織には、同会議の主要なメンバーから構成される基本問題小委員会と、九州地方整備局および各県の道路管理者から構成される行政連絡小委員会が組織されています。
また、同会議とは別に、風景街道に対する情報提供や各風景街道間の意見交換を促進することを目的として、風景街道の代表者が参加するルート代表者会議を設置。同会議とルート代表者会議が、互いに調整し情報の共有化を図ることにより九州風景街道を推進していきます。
風景街道の特長を生かした支援の実施
同会議は九州風景街道支援計画を作成し、九州風景街道全体の支援と風景街道個別の支援を検討します。九州風景街道の推進のためには、各々の風景街道の特長を生かした活動に対して、個別具体に支援内容を検討することが重要です。そのため、各風景街道に対して活動計画書を任意で作成してもらい、活動計画書に沿った支援を行います。具体的には、美しい景観づくりのための道路整備や地域資源の魅力を高めるための調査や活動に対する支援等を地域の方々と話し合いながら実施します。
日本風景街道戦略会議の提言によれば、おおむね3年後をめどに風景街道を評価する全国的な枠組みが構築されることになります。今後、九州各地の風景街道の活動を充実させ、全国的にも高い評価が得られるような風景街道を九州全体に展開することを目指しています。