「歩行者天国のようでした」。黒木町のまちおこし団体「起源会」会長の服部良一さんは懐かしむ。1960年代、国鉄矢部線が健在だったころ、終着地の黒木駅と周辺の商店街は活気に満ちていた。
20代の頃、矢部線廃止ですたれた「大藤まつり」を憂い、仲間と物産市を始め、今では毎年5月、10万人もの見物客が押し寄せる。
「人が来てくれる演出をしないと」。昨年9月、約50人で「起源会」を発足。町中心部の城山(標高240m)に毎年数100本の桜植樹を計画している。町も全面支援を約束。1月には新成人の桜植樹も企画した。
「山がピンクに染まる日が楽しみ。まるで『花咲かじいさん』の気分」。山を見あげる人の心にも、花が咲く。