【報告1】 小国町
報告者/宮崎暢俊・小国町長
景観と環境を一体に「景環」ガイドライン
小国町は平成8年「まちづくり条例」制定。町内4地区で「小国らしい風景を残す」ワークショップ活動などに取り組み、景観と環境を一体に考える「景環」ガイドライン5提案(農・水・意志・心・形)を基礎に据え、開発を受け入れながら活性化に取り組んでいる。
人の行き来を盛んにすることが大事で「小国パスポート」は移住・外来者の相談窓口。広域農道ファームロードWAITAは天ケ瀬町や南小国町も通る。シニックバイウェイに合致するもので町内の官民だけでなく行政同士の連携も図って進めていきたい。
(質問に答えて)農道は農道以上に観光や物流に使われている。牛馬優先の希望もあったが道路幅7mあり不自由はない。多面利用の広域農道は住民の期待と同時に景観や水系への不安も高めた。期待と不安を町と住民とが協議しながら対応を進めている。
【報告2】 湯布院町
報告者/桑野和泉・玉の湯社長
官民の協働実験が生んだ民民協定・地域ルールの動き
湯布院は温泉があるからではなく自然・景観重視の観光地づくりを40年以上、それが年間400万人の来訪につながった。しかし1994年に「うるおいのあるまちづくり条例」、2000年には官民一体で「ゆふいん建築・環境デザインガイドブック」を作ったが、みやげもの屋があふれ、ある雑誌で「行ってはいけない観光地」になったのも現実。
メーン通り「湯の坪」の顔見知り同士が「湯の坪街道デザイン会議」を昨年つくった。湯布院らしさを守るため小さくても民民協定を、地区ルールを、景観アドバイザーを、と民民合意に苦労しながら動いている。きっかけは、歩行者天国など官民が一緒に取り組んだ2002年の社会実験。参加者を中心に動いている。
景観・環境の大事さはだれもがわかっているが取り組みが小さい。かつて別府観光を築いた油屋熊八は「観光は点から線、線から面に」といった。「別府にないものが湯布院に、湯布院の向こうに阿蘇・長崎がある」という発想はシーニックバイウェイ。地域がつながることを研究会に期待している。
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【報告3】 宮崎・日南海岸
報告者/岩切道郎・宮崎交通取締役
ロードパークの守り手が企業からボランティアに
ロードパーク日南海岸は宮崎交通が資金も投入して育てたが、会社に余裕がなくなると景観が荒れ、平成15年から社員が清掃ボランティアを始めた。OBや住民も参加し19回実施した。コガネセンダンを3千本植え、8千本準備中。65年に一度咲くリュウゼツランは咲けば町ではニュースだが、ここには何千本もある。その代わり手入れは大変だ。
道守活動となっており、住民が参加するシーニックバイウェイこそ宮崎県の新しい観光施策に、と県に提言している。日南海岸や日向神話街道などはうってつけだ。焼酎ロードと銘打って焼酎の蔵元をつなぐルートづくりも進んでいる。
宮崎はプロ野球6、サッカー11球団のキャンプ地。野球キャンプ情報冊子を3セクの空港ビルが作り空港だけでなく駅やバスセンターでも配布。この柔軟性は行政にはない。臨時列車など民間の動きが始まっている。
シーニックバイウェイはマイカーだけが対象ではない。日南は公共交通面が弱い。鉄道やバスも視野に入れた九州運輸局の動きもある。
【報告4】 佐世保市
報告者/西野賢治・佐世保市助役
エコツーリズムとも連動し社会実験を
市政102年・人口20万人の佐世保市は九十九島、西海橋、ハウステンボスなど観光資源があり、米軍施設・自衛隊もあって地域経済を支え、商店街は活気があると評価されている。現在、佐世保駅周辺再開発事業を計画中で、市内観光施設のネットワークが課題。唐津や伊万里など佐賀県側との連携は行政では難しく民間連携先行の必要を感じている。
観光の実態をみるとハウステンボスは下降しているが、パールシーリゾートは平成13年以降増加。観光地同士の連携が必要。平成16年環境省のエコツーリズムに指定された。西海橋50周年で自然公園全国大会が開かれ、釣りバカ日誌の撮影もある。九十九島の自然を活かし、佐世保市を全国的にPRしたい。官民連携、地域ごとの連携をどう行うか、この研究会を通じて勉強しながら取り入れていきたい。社会実験をどんどんやっていく。
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