■都市部で徒歩・自転車のバイウエイを
玉川 昨秋の観光振興と道路シンポのアンケート回答に「地方型の施策だから都心部でも取り組める施策を」とある。都市観光はスポットでは強いが回遊性には欠ける。都市型のシーニックバイウェイを考えてはどうか。自転車、徒歩など路地裏も含めたイメージだ。
水嶋 今の都市の話、前の湯の坪街道、これらを研究対象にしていく。車でバンバン飛ばすイメージがシーニックバイウェイにあったが、小径も一緒に、と考えるとわかりやすい。
岡本 シーニックバイウェイという言葉にはこだわらなくていい。福岡の観光資源を移動する場合、次に進みたいと思わせる道があり、ふさわしい看板がある。桑野さんの「点と点を結んでいく」、は西野さんの「バラバラの拠点をネットワークしたい」と共通。次にもいいところがある道、そんなイメージだ。
宮崎 九州を広域につなぐとなるとどうしても道づくりが中心になる。
岡本 道路自体は主体ではない。道路を中心に考えるとおかしくなる。
宮崎 九州はバラバラ。観光客も各スポットに向かう。シーニックバイウェイで連携コースや連携軸、ルートを、と考える一方、ローカルで考えた方がおもしろい。
森 九州のシーニックバイウェイ議論のたたき台として事務局は次のようなイメージを試作した。
▽地域資源を発掘・保全・活用し、本物の魅力が輝く地域(コリドー)を創出▽資源には景観や自然、歴史や文化、考古、祭りやイベント、また食や産物も重要▽バイウエイは個々の資源をつなぐ道筋や周遊回路。海や川の道も▽バイウエイ自体の美しさや魅力と個々の地域資源の魅力で構成▽魅力には個々資源の本物性・固有性・物語性、また運営人材の輝きも重要▽地域住民や市民団体・企業・NPOなどと関係行政の協働による総合力発揮など。
樗木 今までのご議論とも近い内容だが、試案に対する意見を。
岩切 海や川なども道とみるなら、たとえば日南海岸の堀切峠下にあった鉄道の廃線跡は地域の交通遺産だ。都市部の路面電車跡を昔の写真を片手に訪ね歴史を感じる、鉄の道はシーニックバイウェイに活かせる。目線を広げてみると、違った切り口が見えてくる。
井上 道路そのものが広域的。行政の連携は少ないが、この研究会は地域がつながるいい機会。アンケートの意見に「シーニックバイウェイをつなぐにはストーリー性が重要」とある。広域で連携を図ることが必要。
黒田 「ぶんごどっこ」は日豊線の石のトンネルを作った石工。歴史なども紹介できればいい。九経連は東九州自動車をつくってほしいが。
宮崎 廃線跡を歩くのはブーム。線路敷きは勾配が少なく歩きやすい。小国町の旧国鉄宮原線に架かる橋梁群は竹筋コンクリート製か無筋か、大学の先生の議論になって盛り上がっている。町内に6〜7基あり国遺産に、と協議中だ。
■キーワードに「暮らし」を
樗木 九州のシーニックバイウェイのキーワードには「暮らし」も加わるだろう。シーニックバイウェイの定義や普及の方策などさらに事務局でまとめ改めて議論をお願いしたい。
具体的に動いてみたい面もあり、先行事例として今日の4地域と、加えて福岡の都市型シーニックバイウェイを研究素材として取り組んではどうか。
宮崎 佐世保を都市型とも捉えることもできる。それぞれで特徴づけできれば事例として後の参考になる。
桑野 歩くことを視野に入れた福岡のシーニックバイウェイの展開は面白そう。
西野 佐世保には多様な特徴の市場があり取り入れて考えたい。
樗木 都市型の視点を含め5つの地域で事例研究を進めたい。
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