みちもり
みちづくし in KUMAMOTO
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九州各県の「道守」が熊本に集合
”道“が舞台の地域づくりを探る



 道守九州会議初の交流会「みちづくしinくまもと」が10月15、16日に熊本市で開かれた。九州各地で「道」に関わるボランティア活動に取り組む団体・個人の会員約350人が参加。道路の景観や公共交通のあり方、地域づくりについて意見を交わした。
 15日は「清掃美化」「歴史」「景観」「祭り」「交通」「観光」の6つのテーマで分科会を開催。活動団体のリーダーらが座長となって現状や課題などについて話し合い、これからの地域づくりにおける「道守」の役割を確認した。
 16日は熊本城を会場に、歴史街道を散策する「熊本城ぐるりんめぐり」、人をかごに乗せて競争する「爆笑かごかきレース」を行い、交流を深めた。

開会セレモニーから

樗木武氏
(九州大学名誉教授・道守九州会議代表世話人)
活を快適にし、人生を豊かにする根源は、積極的な交流にある。「道」から始まる交流をいかに推進するのか。道の文化をいかに育んでいくのか。地域をどのように活性化するのか。市民一人ひとりが役割を担うことが重要。

古田勝人氏
(熊本県知事代理・熊本県出納長)
 道路を身近にし、道と人との関係をいかに強めていくかが大事。熊本県では、道を守る方々を「ロード・クリーン・ボランティア」として現在104団体、約3800人の活動を支援している。交流会を通じて、積極的なご提案をいただきたい。

幸山政史氏
(熊本市長)
 これからの街づくりは、地方にできることは地方にという考え方に基づき、進めていかなければならない。知恵と力を出し合う住民共同による街づくりが重要になる。熊本で様々な分科会が開かれることは意義深いことだと思う。

坂本正氏
(熊本学園大学長・くまもと道のフォーラム代表)
 道守という大きな輪ができ、その中に加わることができたことを幸せに思う。歴史、文化を運んでくるものが「道」。文化と歴史を大事にすることで、住民参加の街づくり、道づくりが広がっていくのではないか。

岡山和生氏
(九州地方整備局局長)
 過去100年、道を作る人、使う人という役割分担で二極化が進んだ。米づくり文化が育んだ日本の原点に帰って、道づくりを一緒に進めることが道守会議の精神。景観だけではなく、心の美しさが見える地域づくりを進めていきたい。


記念講演「歴史街道に学ぶ」
歴史・自然・人とのふれあい 参勤交代道の旅27年
阿南誠志氏 (自然を愛する会代表)

 単なる休憩所ではなく、農産物や独自の料理など、地域情報の発信場所としても機能している「道の駅」は、行政の仕事の中では、抜きん出て、評価できるものの一つです。道はただ通過するものではありません。立ち寄る場所が必要です。
 私は、 27年間、大分から熊本まで、参勤交代道を多くの小学生、中学生と一緒に歩かせていただいております。二百人もが参加して、一週間かけて歩くというこの行事が、長く続いている最大の理由は、国や地方自治体から一切の補助を受けなかったからです。補助金で運営されていたら、予算が下りなくなった時点で終了していたでしょう。
 今、定員200名ですが、毎年参加する子どもたちが多くて、一般募集ができなくなってしまいました。そこで、薩摩街道を歩く、豊前街道を歩くというプログラムも始めたのです。九州にはいい道が沢山残っています。皆さん、是非これを活かしてください。応援は惜しみません。
 私たちは、大学生のボランティアも含めて270人がおそろいの参道笠を被って歩きます。それだけで、300年の歴史に触れている感じがするのです。東京から熊本まで、 40人の子どもたちと自転車で走ったこともあります。道を歩くことは、色々な方々との出会いの連続です。このような出会いが少なくなっている今、この出会いこそが、目的の一つなのではないかと思っております。
 今、子どもたちの事件が数多くあります。これは大人の責任です。私たちの活動には三つの目標があります。一つは歴史を学ぶこと。二番目は小学生、中学生が一緒にグループをつくり、大学生の指導を受けながら自分たちで行動することです。三つ目は、大学生が、直接子どもの世話をすることです。
 結果的に、子どもたちは、大学生に憧れるようになります。途中で、毎年とうもろこしをご馳走してくれる農家があります。270人分を毎年用意してくれています。その行為の意味をしっかり子どもたちに伝えることが私たちの仕事です。豊前街道では、地元の方が絵本を使って、街道が庶民の道としても機能していたことを教えてくれました。
 こういう機会を子ども達に与えられる環境を皆さんも活用してください。
[講師プロフィール]
熊本市の登山専門店「シェルパ」経営。「自然を愛する会」主催の登山は、海外を含め年に約400回。大分から熊本まで参勤交代の道を歩く企画を続けている。熊本県鹿本郡菊鹿町在住。

[交流集会]
九州の道守たちが交流
 全体報告会終了後、屋外に場所を変え、道守交流集会が開かれた。道守九州会議総会として、道守の世話人らが壇上に集合。それぞれの道への想い、今後の活動の抱負などを述べた。各県の参加者は、情報を交換し合うなどして、道守同士の交流を深めた。
交流集会には各県の
道守関係者が多数集まった
九州7県の道守が
日々の活動や道への想いを発表
熊本の道守の女性による
ハープの演奏
初めての交流会開催に尽力した
熊本の道守
九州各県の道守世話人が
一同に集合
ライトアップされた熊本城を背に
交流は続いた
[熊本城ぐるりんめぐり]
”道“の文化を再発見
 翌16日は秋晴れ。みゆき坂〜熊本城〜本丸・天守閣〜長堀と、熊本城周辺の歴史の道を2時間かけて散策した。また同時に、薩摩街道と豊後街道を巡るバスツアーも開かれ、それぞれの地域で歴史の道やボランティア・サポート・プログラムの見学を行った。
築400年を越える
豪壮な熊本城を探訪
ボランティアを見学する
バスツアー参加者
[全九州対抗爆笑かごかきレース]
道守佐賀チームが優勝!
 熊本城の長堀前で江戸時代のかごかきを再現。かごに人を乗せて競争するかごかきレースが行われた。女性や子供も大健闘。途中でかごが壊れるアクシデントもあったが、参加者が知恵を出し合い修復。無事にレースが再開され、道守佐賀チームが優勝した。
各チーム、思い思いの衣装で
全力疾走
優勝以下各賞に賞品が送られた


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